キャリア

【元外資コンサル女子が考える】女性が抱えるキャリアの悩みと解決策

女性の社会進出が叫ばれて久しいですが、女性のキャリアは結婚・出産等のライフイベントによって影響を受けやすく、且つ、いろいろな可能性・選択肢があるが故に、キャリア形成の難易度が非常に高くなっています。
仕事もプライベートも一生懸命に頑張りすぎて、疲れ果ててしまっている女性も少なくありません。

本記事では、働く女性が抱えてしまいがちな悩みと解決のポイントについて解説します。

1. 女性によくあるキャリアの悩みとは?

まずは、働く女性がどのような悩みを抱えていることが多いかを見ていきましょう。

よくある悩み①:男性に比べて給与が低い、昇進スピードが遅い

男性とスタートラインや能力が同じ場合においても、

  • 昇給・昇進に対しての希望を積極的に発信したり、自分から仕事の成果をアピールしたりすることに抵抗がある
  • 細かな点に気がついてしまうが故に、通常業務に加えて人知れず雑用をこなして疲弊してしまう
  • 生理やPMSがあり、且つ、もともと体力面で男性に劣りがちな女性は、労働時間と成果が直結しやすい職種では、最終的に体力勝負となってしまうので不利
  • ライフイベントによって途中で仕事をセーブせざるをえない

などの様々な理由から女性の方が昇進スピードは遅くなりがちであり、結果的に給与も低くなってしまうケースは多いです。

また、女性は非正規雇用の比率が高く、例え正規雇用労働者と同じ仕事をしていたとしても、給与が低く設定されているケースも存在します。

よくある悩み②:キャリア・プライベートを上手く両立できず、どちらかが犠牲になってしまっている

現在の日本において、キャリア・プライベートのいずれにも満足しているという女性は少ないです。
あなたも、

  • 仕事が忙しすぎて出会いがない・彼氏ができても続かない
  • 仕事を頑張って成果を上げれば上げるほど男性から引かれてしまう
  • 産休・育休中はキャリアを中断する必要があり、且つ、復帰後の働き方・仕事内容にも制限がかかってしまう
  • 家事・育児の負担が大きく、特に子どもが小さいうちはいつ何があるか分からないので仕事に没頭することができない

などのモヤモヤを抱えていないでしょうか?

1日は24時間しかなく、キャリア・プライベートの様々なことに優先順位をつけて時間配分をしながら生きていくしかないので、受験・就活などで成果を出してきた頑張り屋さんの女性・完璧主義の女性ほど、キャリア・プライベートの両方を高い水準で両立できないことにフラストレーションを感じてしまいがちです。

よくある悩み③:「自分もこうなりたい!」と思えるロールモデルがおらず、今後のキャリア形成に不安がある

1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから約40年。女性の社会進出が急速に進むなかで働く女性を取り巻く環境は日々変わっており、女性の年齢によって働き方・意識には大きな違いがあります。

例えば現在50代の働く女性は、仕事のために結婚を諦めなければならなかった女性も多く存在します。そもそも生きてきた時代が異なり前提条件が異なるので、20代の女性が50代の女性の中から自分のお手本になるようなロールモデルを見つけることは簡単ではないでしょう。

必然的に、あなたの同世代~少し上の世代の女性から「自分もこうなりたい!」というロールモデルを探すことになりますが、周りの女性もあなた同様に葛藤を抱えながら生きていることが多く、自分が今後どうしたら満足できるキャリアを形成できるのか、不安を感じている方も多いでしょう。

2. よくある悩みの解決のポイントは?

上記のような悩みを解決するためには、どういった考え方・行動をすると良いのでしょうか?
5つのポイントについて解説をしていきます。

①昇給・昇進するためにはどうすればよいかを上司に相談する

これは私自身の反省でもあるのですが、若い頃、昇給・昇進について自分から口に出すことに何となく抵抗があり、
「上司から言われたことはしっかりやろう」
「上司の期待値を超えるために+αの成果を出せるように頑張ろう」
とは思っていたのですが、上司に自分から昇給・昇進を目指したいという気持ちを伝えたり、「昇給・昇進するためには何をすればよいか?」を相談したりしたことはありませんでした。

一方、自分が管理職になってから気づいたのですが、男性の部下は自分からガンガン相談してきたり、努力や成果をアピールしてきたりする人が多いです。

「どのような人が昇給・昇進するか?」には、会社ごとに目に見えないルール・法則のようなものが存在します。
上司は過去に昇進したことがあるから上司という立場に就いており、それはつまり、上司はあなたよりもそのルール・法則に詳しいということを意味します。
やみくもに頑張るよりも、上司のアドバイスに沿って頑張った方が、おそらく昇給・昇進スピードは早くなるでしょう。

また、上司も人間なので、相談されると力になってあげたくなりますし、昇進したいかどうか分からない人よりも、「明確に意思表示をしていて、自分がアドバイスした内容に沿って努力している人」を評価したくなりがちです。
上司からの評価が良くなるということは、それだけ昇給・昇進に近づくということです。

女性が前に出すぎると叩かれがちな日本社会においては、何となく一歩引いてしまう気持ちもとてもよく分かるのですが、それは損でしかないので、昇給・昇進したいという気持ちが少しでもあるなら、まずは上司に相談をしてみることから始めてみてはいかがでしょうか?

②中長期的なワークライフバランスを考える

プライベートもキャリアもどちらも犠牲にしたくない場合、まずは自分なりの優先順位を決めて、何に・どの程度時間を配分するかを考えることが重要です。その際、現時点の生活における時間配分だけでなく、時間軸を長めにとって中長期的な視点で考えることで、あなたにとっての最適解が見つかることもあります。

小さい子どもがいるがキャリアを諦めたくないという気持ちが強い場合、少し極端な例ですが、子育てが落ち着くタイミングで起業するというのも選択肢としてはありえます。

人生トータルで見た際に、あなたの中でキャリアとプライベートのバランスが整うように、長い目線で考えてみるのもよいでしょう。

③周りのサポートを引き出す

  • 職場

普段から真面目に誠実に働くことで、その職場において信頼貯金ができ、あなたが困っているときにサポートしてもらいやすくなります。逆に言うと、ライフイベントにより周りのサポートが必要になる前の2~3年間は転職をしないで済むように、前もってキャリア設計をしておくとよいでしょう。

  • パートナー

あなたのパートナーは、あなたの仕事をどの程度理解してくれていますか?
家事・育児にどの程度参加してくれていますか?
あなたのパートナーが勤めている会社は、男性の育休取得など、従業員のワークライフバランスの充実に対してどの程度理解がありますか?

現在パートナーがいないようであれば、上記のような点も考慮してパートナー選びをするとよいでしょう。

現在パートナーはいるもののサポートしてくれないという場合でも、あなたのコミュニケーション次第で改善が見込める可能性があります。

  • 実家

もしあなたやパートナーの実家に子どもの面倒をみてもらえたり、経済的にサポートしてもらえたりするようであれば、遠慮せずに甘えてしまいましょう。
実家のサポートをどの程度見込めるかによってキャリア設計も多少変わってきます。実際にサポートが必要になったときではなく、前もって相談しておくことでキャリア設計がしやすくなるでしょう。

④お金で解決できることはお金で解決する

諸外国では、家事をアウトソーシングしたりベビーシッターを雇ったりしたりして働く女性の負担を減らすことは当たり前に行われています。もし金銭的に何とかなりそうであれば、そういったサービスの利用を検討してみてもよいでしょう。女性がキャリアを諦めないことで今後見込める生涯賃金を考えれば、結果的に良い投資になる可能性も高いです。

日本においては、そういったサービスを利用することに対して「子どもがかわいそう」と言う人もいまだに存在しますが、かわいそうかどうかは他人が決めることではありませんし、母親が幸せでなければ子どもを幸せにすることはできません。

⑤キャリア形成についての自分の価値観を明確にする

根本的に悩みを解決するためには、暫定的でよいので、キャリア形成についての自分の価値観を明確にしておく必要があります。
そもそもあなたの中で、
「どんな自分でありたいか?」
「どのような人生を送りたいか?」
が明確でないために悩みが発生してしまっている可能性が高いからです。

自分の価値観が明確になっていると、これまで悶々と悩んでいた時間を、人生を豊かにするために行動する時間に充てることができるようになります。
現在あなたが悩んでいるのは自分の人生に真剣に向き合っている証拠でもあるので、これをきっかけに、自分の価値観を明確にしてみることを強くおすすめします。

なお、周りの環境や社会情勢、自分の年齢によって価値観はどんどん変わっていくものなので、「1回決めたら変えられない」と気負う必要は全くありません。
今後変わっていく可能性があることも踏まえながら、現時点においてのあなたの気持ちを言語化してみましょう。

おわりに

今回は、働く女性が抱えてしまいがちな悩みと解決のポイントについて解説をしました。

もし1人で悶々と悩んでいるようであれば、人に話を聞いてもらうことで考えを整理できるかもしれません。
周りに相談できそうな人がいない場合は、毎月5名限定で有料相談を受け付けているので、是非お問い合わせください!


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